阪神タイガースが、2リーグ制以降、球団初のリーグ連覇を達成した
おめでとう!
2023年、2025年、そして今年
4年で3回もリーグ優勝している
自分が知っているタイガースと違う
長く阪神を応援してきたが、こんな時代が来るとは思わなかった
ダメ虎と呼ばれ、負けるたびに腹を立て、それでも翌日には試合を観ている
今年こそはと期待して、途中から来年こそはに変わる
そんなことを繰り返していた頃が、今では懐かしい
今の阪神は、生え抜きの選手がチームの中心を担っている
近本、中野、大山、佐藤輝明、森下
ドラフトで入ってきた選手たちが成長し、打線の軸になった
投手陣にも、阪神で育った選手が多い
かつては、新しい外国人選手が来るたびに、今度こそバースの再来ではないかと期待した
他球団で実績を残した選手の加入にも、胸を膨らませた
今は、助っ人にチームの命運を託すような感覚が薄い
自分たちで獲得し、育ててきた選手が主役になっている
入団した頃から観ている選手たちが、優勝の中心にいるのは嬉しい
そして、そのチームを率いるのが藤川球児監督である
現役時代、何度も阪神を救った投手が、今度は監督として連覇を成し遂げた
あの火の玉ストレートを観ていた頃には、こんな未来まで想像していなかった
球児監督の姿勢で印象に残るのは、現場と外部との距離の取り方だ
非公開練習などで報じられる「球児カーテン」
OBに対しても、練習中の雑談を控えてもらうなど、選手やコーチが集中できる環境を優先している
阪神は、ファンも多ければ、OBも多い
愛情も期待も大きく、それだけに、あちこちから声が飛んでくる
善意の助言であっても、言う人によって違えば、選手は迷うだろう
その中で、今のチームを預かる監督が、現場の方針をはっきりさせる
自分も阪神のOBであり、球団の空気をよく知る球児監督だからこそ、その必要性を感じているのかもしれない
人を育てるには時間がかかる
そして、育てた人が力を発揮するには、落ち着いて仕事に向き合える環境も必要になる
今の阪神を観ていると、そんなことも考える
ただ、ファンの気持ちは、それほど理屈通りにはいかない
強くなってほしいと、ずっと願っていた
ところが、いざ勝ち続けるようになると、弱かった頃を懐かしく思う
20年に一度くらいの優勝には、やはり特別な感動があった
長い間の悔しさや、報われなかった期待まで、一緒に喜びになった
優勝すること自体が、自分の人生の節目のようでもあった
4年で3回
嬉しいのは間違いないのだが、喜ぶ側の自分が、この強さにまだ慣れていない
あれだけ負けて腹を立てていたのに、勝手なものである
もちろん、来年も優勝してほしい
試合が始まれば、今日も勝ってほしいと思う
それでも、ダメ虎と呼ばれていた頃のタイガースにも、愛着がある
ファンとは複雑なものだ

