個人情報の流出が相次いでいる
ニュースになるのは、名前の知られた企業の大規模な事案が中心だ
大きく報道されない中小企業の事案まで含めると、相当な数になるのだろう
個人情報保護委員会の2025年度の年次報告では、事業者等からの漏えい等の報告について、処理件数は17,139件となっている
不正アクセスだけでなく、書類の誤交付や誤送付なども含む数字だが、情報を守る難しさがわかる
セキュリティには、お金も人も必要になる
システムを導入すれば終わりではなく、更新し、監視し、使う人の教育も続けなければならない
金融機関や巨大テック企業のように、対策に大きな予算と専門人材を投入できる企業は限られている
そして、そうした企業であっても、絶対に安全とは言い切れない
自社が守っていても、委託先から漏れることもある
長野都市ガスが昨日公表した事案も、業務委託先への不正アクセスによって、顧客情報が流出した可能性があるというものだった
自分が情報を渡した相手の、その先までは見えない
買い物をする
店を予約する
クーポンをもらう
そのたびに、会員登録を求められる
名前、住所、電話番号、生年月日、メールアドレス
少しの便利さや割引と引き換えに、自分の情報をあちこちへ預けている
いつの間にか、どこに何を登録したのか、自分でも把握できなくなっている
これからは、やたらと会員登録をしない方が良いと思う
本当に使うサービスなのか
その情報まで渡す必要があるのか
登録する前に、一度考える
パスワードを厳重にしても、預けた先から情報が漏れることまでは防げない
預ける場所を必要以上に増やさないことも、自分でできる対策の一つだ
自分も、人材サービスという、個人情報を預かる仕事をしている
だから、これは利用者としての話だけではない
集める情報は必要なものに絞る
閲覧できる人を限る
保管する必要がなくなった情報を、いつまでも残さない
情報を持つことは、責任を持つことでもある
「登録は無料です」
その言葉につられて、気軽に個人情報を渡してしまう
わずかな割引やポイント、クーポンのために、何を差し出しているのか
一度考えた方が良い
ただより高いものはない

