2026.10.13

セックス・しば漬け・ロックンロール

”おとぼけビ~バ~”が素晴らしい

京都発のパンクバンド
バンド名は、昔、奈良にあったラブホテルの名前から取った
そういや見覚えあるな笑
モットーは「セックス・しば漬け・ロックンロール」

ふざけてゆるそうなバンド名
ところが、演奏を聴くと驚く
速い、激しい、やかましい
本格派のパンク

パンクは、楽器が上手くなくても始められる
それが素晴らしいところだが、上手い人が本気でむちゃくちゃをやると、こんなに凄いパフォーマンスになる

結成のきっかけは、立命館大学の音楽サークル
「くるり」の後輩にあたる
勉強もしてきた人たちが、下品な歌詞とパフォーマンスを繰り出す
その落差が良い

演奏は緻密なのに、やっていることはむちゃくちゃ
歌詞は主に日常での不条理に対する怒り
そして、関西弁

怒りを笑いに昇華
笑っているうちに、その怒りがこちらにも伝わってくる
日常の腹立たしさや、人間関係の面倒くささを、ストレートに関西弁で叩きつける

関西には、腹の立つことを笑いに変えてしまう文化がある
自分も大阪の下町で育ったので、この可笑しさはフィットする
ただ怒鳴るだけでは芸がない
そこに言葉の面白さと間が加わると、怒りまで芸になる

レッチリ、グリーンデイ、フーファイターズ、オアシス、とそうそうたる面々のオープニングアクトを務め、世界で評価されているバンドでもある

関西弁のまま、怒りも笑いも、癖の強さもそのまま持っていく
それが世界に通用しているのだから、痛快である

言葉の意味が全部わからなくても、演奏の凄さと、ただならぬ勢いは伝わるのだろう
世界に届くために、自分たちらしさを薄める必要はない
むしろ、その濃さが面白い

一方で、ライブ中に客席へ投げたギターが観客に当たり、怪我をさせる事故も起こしている
これは褒められたものではない
ああいうスタイルのバンドだから、観に行く側も、ある程度の激しさは覚悟しているのではないかと思う
自分も若い頃からパンクやハードコアのライブに通っていたので、その感覚はわかる
ただ、怪我まで覚悟しているわけではないだろう

誰かに好かれるために、言いたいことを薄めない
愛想よく振る舞うことを求められても、知るか、と音で返す
聴いていると、こちらまで風通しが良くなる

ラブホテルから取ったバンド名
下品な歌詞とパフォーマンス
それを支える、とんでもない演奏力
そして、世界での評価

お騒がせなところも含めて、話題に事欠かない
今、一番熱いバンドだ
好きにならずにいられない笑

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