スマホの時代に、電卓は必要なのか
そんな記事を読んだ
確かに、計算するだけならスマホで十分だ
パソコンにも電卓はあるし、複雑な計算なら表計算ソフトを使えばいい
それでも、自分のデスクの上には電卓がある
カシオS100
会社創立10周年と、自分の生誕50周年を祝うイベントでいただいたものだ
アルミの削り出しボディを持つ、ハイエンドモデル
電卓にそこまで、と思うかもしれない
しかし、手元に置いて使うと、その良さがわかる
ボタンを押す感触
本体の質感
道具としての佇まい
計算結果だけでは測れないものがある
これを使うと、数字に強くなる気がする笑
良い包丁を持つと料理をしたくなるように、良いペンを持つと何か書きたくなるように
道具によって、使う側の気分も変わる
この電卓を前にすると、少し真面目に数字と向き合おうと思う
古くて、機能が限られたガジェットには魅力がある
ラジオはラジオ
音楽プレーヤーは音楽プレーヤー
電卓は電卓
何をするための道具なのか、見ればわかる
スマホは便利だ
自分も毎日、散々お世話になっている
ただ、計算しようと手に取ったはずが、通知を見て、メッセージを返して、気づけば別のことをしている
電卓には、それがない
数字を打てば、答えが出る
用事が済めば、そのまま机に置く
その潔さがいい
そして、できることが限られているからこそ、そのひとつを磨き上げる余地がある
計算できれば十分なはずの道具に、素材や手触り、押し心地まで求める
毎日使うものだから、その小さな違いが嬉しい
新しい機能が追加されなくても、困らない
買い替える理由を探す必要もない
使い慣れるほど、自分の道具になっていく
周年の祝いにいただいたこの電卓も、これから先、ずっと使うつもりだ
一緒に祝ってくれた人たちのことも、その時の自分のことも、覚えていられる
一生モノという言葉は、大げさではないと思う
あとは、使う人間の数字への強さが追いつけばいい笑

